私が出逢ったキセキのかけら
と、まぁ話が終わるわけもなく今からが、本題である。

優弥の家につき、優弥の部屋にあがらせてもらう。


「おじゃましまーす!」

「あぁ、どーぞどーぞ。何もない家だけどな~」


と、優弥はズンズン進んでいく。


「え?ちょ、まってよ!」


と言う、あたしの声が響くだけ。

優弥は、リビングであろう部屋へと入っていく。

優弥の家は、マンションだ。


「ねぇ?」

「ん?」

「家族は?」

「あぁ、別居」

「なんで?」

「いやぁ、今の高校さ?実家からは、遠いんだよ。だから」

「へ〜、そうなんだ〜。……家には、帰ってるの?」

「全然」

「そう……」


二人の間に、微妙な空気が広がった。

そんな空気を取り払うかのように、優弥は明るい声を出した。


「ってか、俺の話より、瑠奈の話の方が大事だろっ!」


優弥が話をそらしたので、それ以上は、聞かないようにした。
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