私が出逢ったキセキのかけら
「あ~、腹減ったな~」


ふいに、優弥がそう呟いた。

確かに、ちょっとお腹空いたかも……。


「なんか……作ろうか?」

「え?!作れんのっ?!」


あたしの言葉に、大げさに返してくる優弥。


「え‥‥でも‥‥‥、作れんのか?」

「あのねぇ!あたし、家庭科だけは、得意分野なのよ?出来るに決まってんじゃん!!」

「いや、まぁ、それは知ってるけど……」


優弥がもごもごと言うものだから、わたしは話を進めた。


「もう、いいから。で?何作るの?」

「肉じゃがとか?」

「材料ある?」

「無かったら、作らない」

「デスヨネー」
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