3月のパンタシア

火曜日が来て・・

火曜日が来た、楽しみだったずっと司がうちに来るの。


ちいさい頃から知り合いだとはいえ、引っ越しした家に来るのは2回目なんだよね。

家に行く菅ら、司と二人っきりになったドキドキした。

「緑も来るの?」「うん、あとで」「後で来るんだって」「そっか」「なんかひさしぶりな」「こうやってお前と話すの」「うん」(今日は思い切って話してみようと思った)

「私さびしかったんだよ、ずっと」「司がずっと、私たちからどんどん遠くなってくみたいで」

「そんな遠くなるって」「遠くなってった!!」

「だんだん私たちから離れて行った」「そんなことないよ」「ある!」「うん、それで?」「だから私はさびしかった」「いろんな事情知ってるけど」「さびしかった」


「蓮見さんきれいだし大人だし」「何おまえ焼いてるの?」「焼いてないよ!!」


そういって裕子はふっくらしたほっぺたを余計ふくらまして口を突き出した。


ポンポン、司は裕子の頭を2回ほど撫でた「大丈夫だよ俺はどこにも行かない」


「本当かな?」「どんどん手の届かない人になる」「大丈夫だよ本当に3人は特別だし僕は、変わらないから。」「本当?」「神様に誓える?」「神様に誓って遠くに行かない?」「行かないよ」


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