【短編】白い30秒
病めるときも
ある日私は熱を出してしまった。
それは同棲をして間もない頃で、優樹は心配しまくって私を寝かしつけるとおかゆや看病のための買出しにでかけていった。
優樹が帰ってくると慌ただしく冷却シートを貼られたり、氷枕をつくってくれたり、おかゆを食べさせてくれたりしてくれた。
そのおかげで私は次の日には完治していた。
だが今度は優樹が熱を出していた。
優樹はうつるといけないと私には看病させず2日かけてセルフ看病で完治させた。
健康なのがとりえの優樹はそれから熱を出したり風邪をひいたりすることなく今まで健康に生きている。
だから今度こそ優樹が病気になれば私が看病すると決めている。