【短編】白い30秒
悲しみのときも
ある日私は泣いていた。
大切な大好きな祖母が亡くなったのだ。
優樹が見たことないくらいおろおろしていたので、祖母が亡くなったことを告げると抱きしめてきて
「俺にはまだそういう経験なくて情けないけどなんて言っていいのかわからない。でも俺は先に死んだりしないから。」
それだけ言うと一層強く抱きしめてきて潰されるかと思ったけど、幸せだった。
やっぱり悲しい時に一番にすがりたいのは優樹だと思えた。