Open Heart〜密やかに たおやかに〜
書き直した企画書をシュウちゃんのデスクへ置いて、帰ろうとしていた。
もう、このフロアに残っているのは私だけだった。
「お疲れさま、宮路」
フロア内に入ってきたのはシュウちゃんだ。
デスクへ向かってきたシュウちゃん。
「お疲れさまです。今から帰ります。企画書はデスクに置きましたから」
頭を下げて、出て行こうとしていたら、突然シュウちゃんに腕を掴まれていた。
「あっ」
腕を引かれ、私はシュウちゃんの胸の中へダイブする。
「随分と他人行儀だな。悲しくなる」
シュウちゃんは、私をぎゅっと抱きしめる。
「シュウちゃん、誰か来ちゃうよ」
抱きしめる力が強くて息が苦しいほどだ。
「ねぇ、シュウちゃん」
「バレてもいい。その時は、その時だって言ったろ?」
腕の中に閉じ込めたままの私を見おろし、シュウちゃんは私の髪を優しく撫でた。
「さっき、親父に話してきたよ」
「えっ、それって」
「もちろん俺たちの事だよ」
「シュウちゃん……」
シュウちゃんの柔らかい笑顔から察するに良い返事がもらえたのだろうか。
もう、このフロアに残っているのは私だけだった。
「お疲れさま、宮路」
フロア内に入ってきたのはシュウちゃんだ。
デスクへ向かってきたシュウちゃん。
「お疲れさまです。今から帰ります。企画書はデスクに置きましたから」
頭を下げて、出て行こうとしていたら、突然シュウちゃんに腕を掴まれていた。
「あっ」
腕を引かれ、私はシュウちゃんの胸の中へダイブする。
「随分と他人行儀だな。悲しくなる」
シュウちゃんは、私をぎゅっと抱きしめる。
「シュウちゃん、誰か来ちゃうよ」
抱きしめる力が強くて息が苦しいほどだ。
「ねぇ、シュウちゃん」
「バレてもいい。その時は、その時だって言ったろ?」
腕の中に閉じ込めたままの私を見おろし、シュウちゃんは私の髪を優しく撫でた。
「さっき、親父に話してきたよ」
「えっ、それって」
「もちろん俺たちの事だよ」
「シュウちゃん……」
シュウちゃんの柔らかい笑顔から察するに良い返事がもらえたのだろうか。