BLACK DOBER --君だけに--


いよいよ祝宴が始まるとみんなお酒を飲んで騒いで本当に楽しそうだった。



外が暗くなってくると花火をし始めた。



私も1本もらってしていると天翔が横に来た。


「明日から毎日迎えに行くからな。」


「え?毎日は困るよ。バイク壊れた時だけじゃないの?」


「うるせえ文句言うな。それともなんか用事あるってのかよ。」


酔っ払ったせいかすねたような顔をして私を見てくる。

かわいい…


「そりゃもちろん、のら猫たちの後をおったり、公園で昼寝したり、あとは――」


「ちょっとまて、なんだその用事…」


天翔は心底驚いた顔をしていた。


「お前…猫かよ…」



「あはは、それよく言われるよー、のら猫って。」


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