実家に帰って安心したからなのか横になっているからなのか、うつらうつらと睡魔が襲ってきた。

いろいろと考えているから疲れたのかな。

お互いに距離を置いて、今後のことをどうするかはまた明日考えよう。

自分たちはお互いにとって本当に必要な存在であるのか。

このまま夫婦として生活が送れるか。

後は…何だろうな。

フフッと静かに笑ったら、
「小春、ご飯ができたわよー」

下から母親の呼ぶ声が聞こえた。

「はーい」

あたしは返事をすると躰を起こした。

今日はもう遅いから、ご飯を食べたらお風呂に入ってすぐに寝ることにしよう。

とにかく今は躰を休めることを優先しよう。

そう思いながら、あたしは自室を後にして夕飯を食べるために階段を下りた。
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