「いや、あの…」

「もう帰ってください!

はっきり言って迷惑です!

営業妨害です!」

何かを言いかけた朝比奈さんの躰を向かせると、出口に向かって背中をグイグイと押した。

「あっ、ちょっと話だけでも…」

「聞きたくありません!

これ以上邪魔をするなら警察を呼びますから!」

「け、警察って…」

出口に到着すると、突き飛ばすように朝比奈さんの背中をドンと押した。

「イテテ…あっ、小春ちゃん!」

あたしの名前を呼んだ朝比奈さんを無視すると、その場から逃げ出した。

何でここに押しかけてきたのよ!

休日だからお客さんもたくさんいるのに、何でこんなことをしているのよ!

ありえない、バカじゃないの!
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