恋
あたしは朝比奈さんの向かい側のソファーに腰を下ろすと、彼と向きあった。
「おはようございます」
そう言ったあたしに、
「おはよう」
朝比奈さんは返してくれた。
「突然、それもアポなしで訪ねてきてごめん」
そう言った朝比奈さんに、
「わざわざ会社を休んできたそうですね」
あたしは言い返した。
「有給がたまっていたから、この機会に使おうかなって思って」
朝比奈さんが笑いながら言ったけど、あたしは笑えなかった。
あたしが笑っていないことに気づいた朝比奈さんは笑うのをやめると、
「本当は、小春ちゃんに謝って話がしたかったんだ」
自分の足元から何かを取り出すと、それをテーブルのうえに置いた。
薄い水色の小さな紙袋だった。
「おはようございます」
そう言ったあたしに、
「おはよう」
朝比奈さんは返してくれた。
「突然、それもアポなしで訪ねてきてごめん」
そう言った朝比奈さんに、
「わざわざ会社を休んできたそうですね」
あたしは言い返した。
「有給がたまっていたから、この機会に使おうかなって思って」
朝比奈さんが笑いながら言ったけど、あたしは笑えなかった。
あたしが笑っていないことに気づいた朝比奈さんは笑うのをやめると、
「本当は、小春ちゃんに謝って話がしたかったんだ」
自分の足元から何かを取り出すと、それをテーブルのうえに置いた。
薄い水色の小さな紙袋だった。