恋
紙袋には有名な紅茶専門店の名前が書いてあった。
「あっ、これって…」
思わず声を出したあたしに、
「うん、そうだよ。
小春ちゃんが欲しがっていた限定の紅茶だよ」
朝比奈さんが言った。
欲しいとは思っていたけれど、一言も彼の前で口に出したことはない。
「その専門店のホームページを見ていたから欲しいのかなって思って、昨日買ってきたんだ」
朝比奈さんはスッと紙袋をあたしの前に押した。
「お詫びの品…と言うのはおかしいけれど、受け取って欲しいんだ」
朝比奈さんはあたしを見つめると、
「昨日は、本当にすみませんでした」
敬語で謝ったかと思ったら、頭を下げた。
「小春ちゃんの話をちゃんと聞かないで、勝手に疑って、上司の人とケンカして…本当にすみませんでした」
頭を下げて謝る彼の姿をあたしは黙って見つめることしかできなかった。
「あっ、これって…」
思わず声を出したあたしに、
「うん、そうだよ。
小春ちゃんが欲しがっていた限定の紅茶だよ」
朝比奈さんが言った。
欲しいとは思っていたけれど、一言も彼の前で口に出したことはない。
「その専門店のホームページを見ていたから欲しいのかなって思って、昨日買ってきたんだ」
朝比奈さんはスッと紙袋をあたしの前に押した。
「お詫びの品…と言うのはおかしいけれど、受け取って欲しいんだ」
朝比奈さんはあたしを見つめると、
「昨日は、本当にすみませんでした」
敬語で謝ったかと思ったら、頭を下げた。
「小春ちゃんの話をちゃんと聞かないで、勝手に疑って、上司の人とケンカして…本当にすみませんでした」
頭を下げて謝る彼の姿をあたしは黙って見つめることしかできなかった。