恋
「そのせいで、俺とつきあった彼女たちはみんなダメになっちゃったんだ。
それまで一流企業に勤めてまじめに働いていた彼女が俺に相談もなく勝手に退職して、朝からパチンコに並ぶようなダメ女になったり。
俺があれこれと身の回りの世話をしてあげているうちに“自分は偉い”って勝手に思い込むようになって、会社で横柄な態度をとるようになった末に上司と揉めて退職をした彼女もいたよ」
そのことを思い出したのか、朝比奈さんの表情が悲しいものになった。
「そんなことがあったんですか…」
あたしが呟くように返事をしたら、
「そんなことが多々あったから、周りから“女をダメにする男”だとか“サゲチン男子”だとか陰口をたたかれるようになったんだ。
そのせいで職場の女性たちも用事がある時以外は誰も俺のところに近寄らなくなっちゃったんだ」
朝比奈さんが言った。
“サゲマン”の男バージョンが“サゲチン”だと言うことを初めて知った。
それまで一流企業に勤めてまじめに働いていた彼女が俺に相談もなく勝手に退職して、朝からパチンコに並ぶようなダメ女になったり。
俺があれこれと身の回りの世話をしてあげているうちに“自分は偉い”って勝手に思い込むようになって、会社で横柄な態度をとるようになった末に上司と揉めて退職をした彼女もいたよ」
そのことを思い出したのか、朝比奈さんの表情が悲しいものになった。
「そんなことがあったんですか…」
あたしが呟くように返事をしたら、
「そんなことが多々あったから、周りから“女をダメにする男”だとか“サゲチン男子”だとか陰口をたたかれるようになったんだ。
そのせいで職場の女性たちも用事がある時以外は誰も俺のところに近寄らなくなっちゃったんだ」
朝比奈さんが言った。
“サゲマン”の男バージョンが“サゲチン”だと言うことを初めて知った。