「あ、あのさ、朝は小春ちゃんも仕事があるからともかくとして…夜くらいは一緒に食べてもいいんじゃないかな?

せめて、俺が食べ終わるのを待つとか」

食器を持ってキッチンに行ったあたしに、朝比奈さんが話しかけてきた。

「嫌です、明日も仕事があるので失礼します。

では先にお風呂をいただきます」

キッチンに食器を置くと、お風呂を沸かすためにバスルームへと足を向かわせた。

ジョーダンじゃないっつーの。

何で一緒にご飯を食べないといけないのよ。

こっちは結婚に納得してないって言うのに、あの人はあの人で一体何を考えているのよ。

と言うか、何で結婚の話を受けたんだ?

それ以前に、何で良縁に恵まれなかったんだ?

これと言った問題は特にないはずなのに、一体何でなのかしら?

…まあ、問題があったとしてもあたしには関係がないか。
< 26 / 275 >

この作品をシェア

pagetop