久しぶりに食べたラーメンはやっぱり美味しかった。

状況的に落ち着いたら、ラーメンめぐりを再開することにしようかな。

「あー、でもまだ時間があるなあ」

時計は4時30分を過ぎたばかりである。

会場入りはおろか、グッズの販売まで時間がある。

夕食時の混雑を予想して早く家を出過ぎたのが悪かったみたいだ。

でも食べ終わったのに、まだ店にいると言うのはいくら何でもおかしい。

仕方ない、またこの辺りをウロウロしながら時間を潰すことにするか。

喫茶店でもあったらそこに入ればいいだけの話である。

「そうするか」

伝票を手に持って椅子から腰をあげると、会計をするためにレジへと足を向かわせた。

「ありがとうございましたー」

店員に見送られながら店を後にすると、またブラブラと散策を始めた。
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