「すみません、ちょっとお手洗いに行ってきます。

後、伊勢谷さんをお願いします」

あたしは隣でおばさんたちと話をしている曽根原さんに声をかけると、トイレに行くために宴会場を出た。

「はあ、疲れる…」

コキコキと肩を動かしながら、あたしはトイレを探した。

伊勢谷さん、ものすごいのうえに超がつくくらいに酔っ払ってたけど大丈夫かな?

「えーっと、あった」

案内板でトイレの場所を確認すると、中へと足を踏み入れた。

「広いな…」

さすが、高級旅館である。

トイレは広いうえに、清潔感が保たれていた。

「ダブルだ…」

使用されているトイレットペーパーは、ダブルのロール式だった…って、そんな情報はいいか。
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