また電車に乗って駅に到着すると、
「今日は本当にありがとうございました」

伊勢谷さんに改めてお礼を言った。

「田ノ下さんの誕生日をお祝いすることができて、僕も嬉しいです。

改めて、お誕生日おめでとうございます」

伊勢谷さんは笑いながら返事をしたのだった。

駅で伊勢谷さんと別れると、家に帰った。

「ただい、ま…」

ドアを開けて足を踏み入れたその瞬間、リビングに電気がついていることに気づいた。

「えっ?」

何で電気がついてるの?

家を出た時は夕方で、それもすぐに出てしまったから電気はつけなかったはずだ。

でも、何で電気がついているのだろう?

スニーカーを脱ぐと、すぐにリビングに顔を出した。
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