あなたしか見えなくて
「お待たせ。ごめんね、遅くなっちゃってさ」

「あ、いえ!ごめんなさい!さっきは急に変なこと言っちゃって…はぁ」

制服の時とは違って、Tシャツにパンツといった、至ってシンプルな彼にまた、トキめいている自分がいた。

「この先に、カフェあるから、いかない?立ち話もなんだしさ」

「は、はい!い、いぃきましょう」

ぁぁ、あたし今変な人だぁぁ。

ーーカフェーー

「俺、アイスコーヒーで…君は…?」

「あ、あたしは、オレンジジュースで」

「かしこまりました。ごゆっくり」

優しそうな店員のお姉さんは、去っていった。

「じゃぁ、とりあえず、自己紹介?w俺は、ここから数十分行ったとこにある、K大の2年で、崎優斗。趣味は…映画みることかな…て、こんな感じでいいかな?w」

「は、はい!ありがとうございます…えと、あたしは、A高の3年で、大原愛菜って、いいます。」

「愛菜ちゃん、付き合おっか」

「え?」

「何驚いてるのw愛菜ちゃんから言ったのにw、俺さ、愛菜ちゃんみたいな素直な子好きだよ」

「よ、宜しくお願いします!」

あたし、どーしよ、こんなかっこよくて、年上で素敵な人と付き合えることになっちゃった。
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