さょなら大好きな人
「すいません、忘れました。」
...えっ?
その声に目を向けると、横には高々と右手を挙げている圭吾の姿。
「成宮。」
ゴリが近付いてくる。
なに?
人のこと馬鹿にしといて...
結局圭吾も忘れてたんじゃん!
加奈は小さい声で圭吾に向かって囁いた。
「しばかれる〜♪」
いつもなら言い返してくるのに、圭吾は前を向いたままこっちを見ようとない。
ゴリが圭吾の前に立ち止まった。
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