箱庭センチメンタル
私の人生は、耐えられる。
その程度だということなのだ、きっと。
衣食住にはもちろん困らない。
少し我慢を強いられるだけのこと。
これが世界の全てだ。
私は、ここから出られない。
いっそ諦めてしまえたら楽だったのかもしれないのに、と。
思って——しまうのだ。
今ではもう、口にすることも容易ではないというのに。
支持者がいなければ、動くことすらできないお人形。
響きはそれだけだというのに、どうしてなのだろう。
今でこそ何も感じない、窮屈な場所が。
居場所を与える聖域なのか、騙し騙され操られることが全ての狭苦しい世界なのか。
もう分からない。
分かるわけもない。
だから私は従うのだ。