箱庭センチメンタル



心を押し込め、感情もなく、ただ"お人形"になるしかない。


そうしないと、きっと居場所さえなくなってしまう気がして。


全てを失ってしまいそうで。


自分が反抗する力もない、未熟で弱い立場だから。


ただ、怖いだけ。



仕方のないこと。


所詮、私には何もないのだから。




お人形を強制するお祖母様も。


それを鵜呑みにして見て見ぬふりをする両親も。


嫌いになど決してなれない妹も。



結局は同じ家族。



私はそこから外れてしまった家族の一員だけれど、それは私が私である以上、変わらないこと。




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