神寺様の言う通りっ!?
…振り向くと、見慣れない制服を着た男子がふたり居た。
「あ~も~!神寺っ!?そーゆー危ない事に首突っ込むなって言ってんじゃんっ!」
赤毛が少しカールした男子が言った。
「え…?」
さっき危ない奴(この人達も十分危ない奴。)がいた場所を見ると、綺麗な黒髪がストレートに伸びている男子がいた。
「…知らない。」
「君、危なかったね。アイツに絡まれたら大変だよ。」
察してくれてどーも。
…で。
「誰ですか?」
すごく怪しいんだけど。
「あ、ごめんごめん。僕は桧山 赤(ヒヤマ セキ)。
よろしくね。」
「俺は、稲葉 緑(イナバ ミドリ)。ほら、神寺も。」
「…………………………………………神寺 司(カミジ ツカサ)。」
……………………………………………………………………………………。
何。この間。
「ごめんね。神寺、無愛想で。」
赤が沈黙を救った。
「ねぇ、さっきのは……何?」