神寺様の言う通りっ!?
同居!?

 そして…、

 あたし達(あたしと神寺君)は、赤君の提案のままに同居するハメになった。

 どうしてこんな愛想もない、得体の知れない奴と同じ屋根の下で暮らさなきゃいけないの?


「はぁ…。」

 思わずため息がでる。

「神寺…君?
 ずっと突っ立ってたって、誰も助けてくれるわけないんだから、さっさと入って片付け終わらせるわよ。」
 と、命令口調で言った。

「あぁ…。」


 …………………………………………………それだけ?

 不安ね…。

 あたしは神寺君をおいて、さっさと新しい家に入った。


「…………………速水「きゃ---っ!?」

 何?嘘でしょ?今……。

「神寺君……。
 今、ドア閉めたのに、開ける音も足音もしなかったし、
ここまで来るの、早くない?」


「………………………………………………………………ヤベ。」


 …………何がヤバいのよ。

「………いいから、早く終わらせろ。」

「…………………………分かったわよ。」

 ホンット愛想なさすぎ。

 ………………………………………………………。

 静かすぎて怖い。

 さっきも言ったけど、足音しないし、話さないし。


「神寺君は何歳なの?」
 気になって聞いてみた。

「1…8?」

 自分の年齢聞いてるのに、どうして『?』なの?

「学校はどこ?」

「………………………………行ってない。」

 え?

 ん?

 その時、あたしはおかしな事に気づいた。

「神寺君。
 あの王とやらを消した(?)ツバサは何?
 神寺君は一体何者?」

 ガシャンッ!

 ………?


「…………………………………さぁ。
 あんたには、関係ない。」

「あたしは、これから神寺君と同じ家に住むのよ。
 知っとく権利がある。」

「………………………………言っちゃダメなんだ。」

「あたしは言わない。誰にも。」


「……………うん。」










 





 

 
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