わたしの初カレ。
■わたしの初恋



私は、石井 望和(いしい みわ)。




初恋をしたのは中学2年、2学期。




放課後、10月に行われる学校行事の一つである合宿コンクールへ向けて、歌の練習をしていた。



「はぁ...ちょ、望和ってすごい音痴だよね〜」



そう言ったのは、私の隣で歌っていた幼馴染みの桃華。


いくら幼馴染みでも音痴って言われたら傷つくなぁ。


まあ、自分が音痴だってことは分かっているんだけれど。



これでも頑張って歌ってるんだから...。

……なんだかショック。


桃華が言っていた、私が『音痴 』だっていうことを男子にも聞かれてた。




「えっ?望和って音痴なんだ〜(笑)
まぁ確かにさっ、音痴そうな顔してるよなっ」


……。

< 1 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop