わたしの初カレ。
そして、
橋崎先輩に支えられていた星莉ちゃんが、慌てて先輩から離れた。
橋崎先輩は、
笑いながら星莉ちゃんを指さした。
「え?俺、こんなやつ好きにならないけど(笑)」
「私だって、浩司の事とか恋愛対象だなんて思ったことないよ。」
「...え?あの...それは、どういうことなの星莉ちゃん...」
私は、思わず疑問に思って聞いた。
「どういうことなのって...
私と浩司は、いとこなんだよ!」
え?!いとこ?!
星莉ちゃんのいとこが、あの野球部のプリンスだなんて。
「じゃあ〜
なんで、先輩は好きでもない星莉ちゃんを?」
「それはさ、
俺って色んな女子に告白されるからなんかうっとうしくなっちゃってさ〜。
俺、特に女子と付き合う気がないからさぁ。」
そうだったんだ...。
だから、借り物競走のお題が『好きな人』なのに、いとこである星莉ちゃんを連れていったのかぁ。
モテる男って大変だなぁ。
でも...
うっとうしい
っていうのはなんか酷いなぁ...。
そう思っていたせいか、私は無意識のうちに橋崎先輩を睨んでいたらしい。
先輩が
「そんな睨むなって〜」
と、笑いながら言う。
まあ、とりあえずこの3人は非リア充ということでなんか良かったような悪かったような...。
星莉ちゃんも、少しは体調戻ってきたみたいだし私も残りの競技、頑張るぞ〜。