わたしの初カレ。
でもやっぱり私は、
唯くんを意識し過ぎている。
これは一方的に私が...
勘違いしてるっていう可能性もあるよね。
とりあえず、明日学校だからそこで唯くんの様子をちゃんと見てみようかな。
唯くんの様子を見るためだ。
早く寝て早く起きなきゃと思うと今日は、ぐっすり眠る事ができた。
────ピピピピッ
5:00にセットしたアラームがなる。
いつもは、二度寝してしまうけれど...
今日は寝ない。
お母さんに、
「珍しいわね〜」
と言われながらも黙々と朝食を食べた。
身支度に時間をかけ、歩くスピードも早めた。
結果、いつもより30分早く学校へ着いた。
まだ、星莉ちゃんとるるは学校に来ていない。
────よしっ。
1人でのほうが、唯くんの様子を伺いやすい。
後は...
エリカちゃんが、唯くんと一緒にいませんように。
エリカちゃんがいたら絶対に睨まれるからね。
女って恐ろしい。
そう言っている私も女だけれど。
自分のクラスである3組の教室内にある自分の机にカバンを置いた。
そして、恐る恐る唯くんがいるであろう1組の教室へ向かった。
さてさて...唯くんはいるのでしょうか。
エリカちゃんはいないでしょうか?!
よし!!
1組の教室に、エリカちゃんがいません!!
教室には、唯くんのみです!
なんか思わず興奮して、なんかのスポーツの実況みたいなことをしてしまった。
まあ、それはいいとして。
私は再びこっそりと教室を覗く。
ん?唯くんが、1人で椅子に座って何かをしているって珍しい。
とりあえず...どうしよう。
見ているだけでは変な人だ。
私は、戸惑いながらも1組の教室の中へ入ることにした。
唯くんが私の方を見る。
────目が合った。
目が合い、金髪の唯くんがじっと私を見る。
「...どうした?」
「ふぇっ?!」
思わず変な声が出る。
...ちょっと待って。
唯くんが突然私に話しかけてきた...!?
驚きのあまり、
声を上手く発することが出来ない。
何ヶ月ぶりだろうか...。
久しぶりに唯くんに話しかけられた。
...ああ、顔がなんだか熱くなる。
だめだめ。
落ち着け。
落ち着くんだ望和!!