わたしの初カレ。
もしかしてこれは…2人で図書室から逃げた?!
いや、違うよね...。
橋崎先輩が星莉ちゃんをどこかへ連れて行ったのか...。
『いとこ』にしては...なんか、うん。
ここ(図書室)でボサッとしてる暇はない。
とにかく、星莉ちゃんを探さないと...。
私は、人の気配がなさそうな教室へ向かった。
ひたすら夢中になって、廊下を走っていた時。
「...だよ」
ん?
どうやらこの視聴覚室から声がする...。
「...んんっ...あっ...誰か来たらどうす...んっ」
────?!
なななな、なんだ。あの甘い声は!!
一体、誰が視聴覚室で何をしてるんだ!!
こんなことするなんて全く...。
気づかれないように、そーっと覗く。
ドアに近づけば近づくほど声が聞こえてくる。
「...んっ...はぁ...」
うおお、中でどんなことが行われているのか気になる。
そーっと、覗いた。
────?!
唯くんとエリカちゃんではないか!!
ん...。
唯くん...エリカちゃんのどこを触って...。
「きっ、きゃーーーーーーーー」
なっ、見たくないものを見てしまった...。
ハァハァハァハァ...。
星莉ちゃんと橋崎先輩を見つけるつもりが、あんなものを見てしまうなんて本当についてない。
全く、あの2人は学校で一体なにをしてるんだ。
それにしても、なかなか星莉ちゃんと橋崎先輩が見つからない。
数分経過。
キーンコーンカーンコーン...
あ、予鈴だ。そろそろ教室に戻って5時間目の授業の準備しなきゃ。
結局、橋崎先輩と星莉ちゃんがどこに行ったのか分からなかったなぁ。
教室へ戻ると、星莉ちゃんがいた。
「...星莉ちゃん!!
昼休みどこ行ってたの?」
「望和ちゃん...急に居なくなってごめんね。」
「...いいよ!!
色々、聞きたいことあるから明日遊ばない?」
「...うん!!」
よし、とりあえず星莉ちゃんと遊ぶ約束をした。
明日は、ゆっくり話を聞こうかな。
...星莉ちゃんの彼氏についても気になるし。
まあ、おそらく星莉ちゃんの彼氏は橋崎先輩だろう。
そして、とにかく今日学校に来ていない
るるの事も何とかしなきゃ...。