わたしの初カレ。



クラスに戻ると、星莉ちゃんとるるが私を見て駆け寄ってきた。




「わーーー!!望和ぁあああああ!!
学校来てたんだ〜!!!!」




「望和ちゃん。
先生が、『石井はどうしたんだ』とか言ってたよ!!」




「まあ、保健室に言ってたか...




あっ。」





「えっ?望和、保健室に行ってたの?」



「...うっ、うん。」



「どこか、具合悪いの?」



「えっ?!
...あっ!!ちょっとお腹痛いなぁ〜って!!」




「おなか?!」




「あっ!!!
多分、せっ生理痛かな!!!!」




「そっか。。。
望和ちゃん、お大事に...」




「そうだよーーー望和、お大事にーーー!!」




るるは、私がお腹が痛いというのに背中をバンバン叩く。




ま、本当は痛くないけど←。




「そーいえばさ!!
佐々木のやつも、今日の朝のホームルームいなかったんだよね!!」




────?!




「えっ?そうなの?!」



驚いたような表情で、星莉ちゃんが私の方を見る。




「...望和...」




「...へ?」




「...佐々木にヘンなこととかされなかった?!」





「え?」





「って、言ってみただけーーー!!(笑)」





なんだ。


びっくりした〜。



るるが、何か勘づいたのかと思った。





────キーンコーンカーンコーン...




1時間目の授業が終わった。



...よし。



星莉ちゃんが先生に呼ばれているうちに、保健室に行こっと。





唯くん、大丈夫かな。




────トントンッ




保健室のドアを開けた。




「...あれ?
保健室の先生がいない...?」




「...望和」




────?!




「ゆっ、唯くん?!
...ごめんね?起こしちゃった?」




「...望和...望和」





────えっ?!



なに?!



...唯くん、私の名前を連呼してる?!




唯くんが寝ているベッドに近づいた。




スースーという息とともに、


「望和...」



という唯くんの声。




夢、見てるのかな。




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