わたしの初カレ。



教室へ戻ったものの...。



唯くんのことで、頭がいっぱいで...授業に集中できてません。




「んーーー、はぁーーーっ」




「こら、石井!!
授業に集中しろ。」





「あっ...、すみません。」




あーー、思わず大きなため息が出てしまった。



授業が終わると、さっそく星莉ちゃんが私の元へ駆け寄ってきた。




「望和ちゃん?!
今日、なんか望和ちゃんらしくないよ?」





「...そっ、そうかな?!」





「そうだよ!!
.......生理痛...大丈夫?」





「...あっ...」




「もしかして、さっき生理痛で...保健室行ってたの?」




「うっ、うん!!
黙って保健室に行ってごめんね。」




「そんな!!気にしなくていいんだよ?
無理はだめだからね...。
保健室行っておいで?」




「もう大丈夫!
星莉ちゃん心配ありがとね!!」




本当に心配かけちゃったな...。


というか、唯くん大丈夫かな。



唇...。


私の唇...まだ唯くんの温もりが残ってる。





「本当に、望和。
いつもとなんか違うみたいねーー」




「るっ、るる?!」




「なーに動揺してるのーーー!!!
本当に生理痛で、保健室に行ったのー?」




「...ほっ、本当に生理痛で行ったよ?」




「...佐々木が保健室にいるから

とかじゃなくてーーー?(笑)」




ケタケタと笑いながらそう言ってくる、るる。




心臓の音が段々と激しくなる。




ドキドキしつつも、否定した。





「違うよ!!
だから...唯くんは元カレだし、関係ないの!!」





「そっかぁーーー!!!」




ふぅ。



うん。
この唯くんへの気持ちは自分の心の中へしまっておこう。




でも不思議。



確かに、私...唯くんのことは好きだけれど

よりを戻したいとは思わない。




元カレであり初カレでもある唯くん。



はぁ...。

私の『レンアイ』ってなんだか『フクザツ』。







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