わたしの初カレ。
私は、唯くんの部屋をさり気なく見渡す...。
本当に片付いてるなぁ...。
ん?
あの、ベッドの下の所に何かある...。
何か小さい箱...?
あれ、なんだろう...。
「...小さい箱.....」
「...え?」
唯くんが何かを察したように、その箱を隠そうとする。
隠してもむだむだ。
私、視力はいいんだから...。
...えっと、あの文字は...
コン.....ドー...
────ハッ?!
やばい。見てはいけないものをみてしまった。
やっぱり、いきなり唯くんの家に来ることになっていたし...片付けるの忘れてたのね。
男の子の部屋って、そーゆーのもあるのか。
もしかして...エリカちゃんと付き合っていた時のモノとか...。
「ま、まあそこに座って?」
唯くんはそう言いつつも、その箱をさり気なく布団の中へ隠した。
...隠しても、もう知ってるのだが←。
────トントンッ
「ケーキと紅茶、持ってきたわよ〜。
良かったらどうぞ。」
「あっ、ありがとうございます!!」
「いいのよ〜。
あっ、紅茶とかケーキは、苦手なものじゃなかった?」
「大丈夫です!!
紅茶もケーキも大好きです!!」
「そう。良かったわ〜。」
わぁ、美味しそうなケーキ。
紅茶にも、なんかレモンを輪切りしたものが入ってる。
「オシャレ〜」
「そう言ってもらえて嬉しい」
「え、えへへっ」