わたしの初カレ。
沈黙が続く教室の中、唯くんが話しかけてした。
「あのさ。俺のこと好きって本当なの?」
私は、頷いた。
恥ずかしくて顔はまともに見れなかった。
恥ずかしさのあまり、声も出せなかった。
鼓動が高鳴る。顔が熱くなるのが分かる。
─私、顔赤いのかな……。恥ずかしい。
「石井さん。俺とあまり話したことないのに
本当に、俺が好きなの?」
私は、また頷く。
「本当?」
また、唯くんが少し震えた声で聞いてきた。
どうしたんだろうと、顔をあげて唯くんをみると顔が赤かった。
「...本当は、自分から気持ち伝えたいって思ってたから。なんだろう。凄い信じられないんだよね。」
突然のことに、私は恥ずかしさと嬉しさで思わず教室を飛び出した。
あの空気が耐えれなかった。
とても甘い甘い空気。
私には、初めての経験だったから。