わたしの初カレ。
□君の隣が心地いい
土曜日。
来週の月曜日から行われる4日間の期末テストへ向けて、唯くんと近所の図書館で勉強をすることになった。
私達は、図書館の前で待ち合わせをすることになった。
...ちょっと早く来すぎちゃったかな。
勉強をする...ってことになってるけれどこれってデートだよね?!
ドキドキしながら待っている。
「望和」
あっ、唯くん!!
相変わらずイケメンな唯くん。
周りの人が、唯くんを見ている視線を明らかに感じた。
その中で、ある女子高生らしきふたりの会話が聞こえてきた。
「ねえ、あの人...かっこよくない?」
「確かに。モデルみたいだよね〜」
あ、唯くんのこと言われてる...。
「あんなにカッコイイから、やっぱり彼女も可愛いんだね〜」
へっ?!
彼女って、私のこと?!えっ?!
私が、可愛い?!
「望和、可愛いって言われてる」
「唯くんだって...カッコイイって言われてるね!!」
私の言葉に唯くんが、私の頭をポンポンとする。
イケメンって言われるのはやっぱり嬉しいんだね。
こういう、自分をイケメンだと意識してない男子っていいよねぇ...。