わたしの初カレ。
「あ。望和、また考え事してるでしょ?」
「へっ?!」
「その反応は図星。まー、一回休憩する?」
「うっうん!!
ちょっとお手洗い行ってきます...」
「...ちょっと待って」
唯くんに、肩を掴まれたと思いきや...広げた教科書で顔を隠しながら...唯くんが近づいてくる。
そのまま────
静かな図書館でキス...。
唯くんの唇が、私の唇に触れる。
やっぱり何度キスをしてもドキドキする。
前は、別れてから唯くんとエリカちゃんがキスをするところを見る立場だったのに。
今ではこんなに唯くんと『キス』してる。
「...じゃ、行ってらっしゃい」
「...いっ、いっています」