わたしの初カレ。

□1ヶ月記念日



────

5月の中旬。

5月15日の今日、唯くんと付き合って
1ヶ月が経った。


あれから、席替えはまだなく隣の席は高校で友達になったるるだ。

るるは、相変わらず今日もテンションが高い。

「ねねー!美和って〜、今日なんかいつもと髪型違うよね?」

「へっ?!わかる?(笑)」

実は私、石井美和は今日
気合を入れて髪型をフィッシュボーンにしました。

あ、実は私、髪の毛長いんだ。

「わかるわかる!!なんか乙女って感じの髪型じゃーん!どーしたのどーしたの?」

「えへへ。今日は、特別な日だから。」

「...」

...ん?どうしたんだろう。るる、急に黙り込んで。



いつも、唯くんの話題になるとどことなく無理して笑ったりしてるような感じがする。


特に最近は、唯くん苦手ですオーラみたいなのを感じる。


……どうしてだろう。


まあ、私が気にしすぎてるだけなのかな。


「なになに。唯くんと何かあったの?」

るるは、わかりやすい作り笑いをしながら
私にそう言うと2組へ行っしまった。



んー。

まあ、今日は唯くんとの1ヶ月記念日だし。

お手紙でも書こうかな〜。


そうひとりで手紙を書いてる私の所へ

るるの友達である2組の子が来た。


「あっ。望和ちゃんお久しぶりです〜」


「あ、星莉(せり)ちゃん。お久しぶり!」

いきなり星莉ちゃん1人で1組に来るなんて

珍しい。

いつもは、るるが星莉ちゃんを連れてくるのに。

星莉ちゃんは、るるとは正反対でおしとやかで優しい女の子。

美人だし肌は白いし、ぱっちり二重だし。

星莉ちゃんを好きな男子は多いだろう。


「ん?星莉ちゃん、いきなりどうしたの?」


「じ、実はね...
望和ちゃんが
また1人で2組に来たから気になって...。
もしかして、
あの...佐々木唯くんのことかなって。」

「え?唯くん?」

「あっ。ごめんなさい...。
やっぱり何でもないよっ!!」


いや、なんかあるから言いに来たんだよね?

気になるけど、
星莉ちゃんは私を気遣ってくれているみたいだからいいかな。


まあ、とにかくるるに避けられてるって
わけでわないし。


私が、唯くんの話題出さなければ普通だし
気にすることもないか。









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