わたしの初カレ。
そして、唯くんと一緒に今流行りのロボットの
アクション洋画を観た。
面白いシーンでは一緒に笑って、
感動的なシーンでは、唯くんが隣にいるのに
泣いてしまった。
泣いてる私に、そっとハンカチを差し出してきた。
無言で、ハンカチを差し出して
頭をポンポンしてくれた。
その優しさにも泣きそうになった。
なんで、私は学校で唯くんと話したりしてない
むしろ避けてばかりなのに、こんなに優しいんだろう。
また、その唯くんの優しさに甘えてしまう。
そして、洋画は感動的なシーンはあったが
ハッピーエンドで終わった。
「最後さ、ハッピーエンドで終わって良かったよな〜。
望和、あの少年がロボットとお別れするシーン号泣してたな(笑)」
「あのシーンはダメだよ。
本当に感動したんだよ?」
「まあ、俺も泣きそうになった(笑)」
泣きそうになってたのなら、唯くんの顔
見ればよかった。
涙目になった、唯くんの顔を想像するのは
かなり楽しい。
ん?!
私、さっき洋画で泣いたから...
メイク崩れていないかな。
「ごめん、唯くん。
お手洗い行ってきますっ!!」
そう言って、トイレへ駆け込む。
あああ、メイクって可愛くなるけれど
崩れたら悲惨なことになるからなぁ。
そして、鏡をみた。
お?!
メイクが崩れていない。
なんてハッピーな、1日だ!
というか、この化粧品すごい。
それはさておき、
唯くんは待っていてくれているであろうから急がなきゃ。