わたしの初カレ。
そう考えているうちに試合が始まった。
あの女子達と一緒に応援した。
唯くんの真剣な表情は、とてもかっこいい。
私は、唯くんの手のひらにのっているピン球になりたい。
汗がまた、
唯くんの爽やかさを引き立てている。
そのカッコよさに見とれていると
唯くんが、私にVサインをした。
勝ったの?!
強い。いつの間に...。
そして、
唯くんは個人戦で2位という結果を残した。
まあ、私は応援はしていたけれど
試合よりも、ずっと唯くんの姿ばかり見ていた。
試合が終わった帰りには、
私は唯くんにジュースを買った。
なんかこういう、頑張った彼氏にご褒美をする
みたいなことには憧れがあった。
「望和、ありがとな」
そう笑いながら、唯くんは私にもジュースを買ってくれた。