わたしの初カレ。
良い高校生活を改めてスタートさせる為にも
やっぱりクラスが重要。
昨日から、ずっと祈っていた。
────唯くんと同じくクラスではありませんように。
私は、唯くんを振ってから
まともに顔も見れなかったし
とてもじゃないけれど、教室にいることができなかった。
唯くんと、
教室で同じ空気を吸っている
というだけでも罪悪感でいっぱいだった。
だから、
同じくクラスになりたくない。
そう思いながら、
重い足取りで玄関まで向かった。
クラス発表を見るために生徒が廊下に
たくさん、集まっている。
そのたくさんの人だかりの中に、
私の学校ではあまり見かけないような
金髪の男子生徒の後ろ姿があった。
何気なく、私は
その男子生徒を見ていた。
───なにか見覚えのある背丈だなぁ。
すると、男子生徒がクラス発表を見て
後ろにいる彼女らしき人に頭をポンポン...。
その時に少し顔が見えた。
私は驚きで心臓がとまりそうだった。
間違いない。
...あの顔は
間違いない。
────佐々木 唯くんだ。