わたしの初カレ。
別れを告げたのは自分からなのに、
なぜか悲しくなる自分がいた。
なんで、悲しくなる必要があるんだろう。
もう関係ないのに...。
と、後ろからるるが話しかけてきた。
「やっほーーーやっほーー!
望和おっはよー!」
相変わらず笑顔が可愛い。
るるっていつも元気だなぁ。
「ねえ!望和は何組だった〜?」
「あっ、ごめんね。私、まだ自分が何組か見てない(笑)」
「じゃ、一緒に見よ見よー!」
──そして、自分の名前を探した。
えーっと、私の名前は...
石井望和...石井望和...石井...
「あった!!私、3組だ。」
るるはー?って聞こうとして、るるを見ると
涙目になっていた。
どうしたんだろう...
もしかして...。
「ううっ...みっ...わぁ...
...私、1組だったよぉおおお!!!!」
そう言って叫ぶるるに、
望和の友達であり、私の友達でもある
星莉ちゃんが追い打ちをかけるように言った。
「私も、望和ちゃんと同じ3組だ。
望和ちゃんよろしくね」
その一言に、
るるはショックのあまり号泣した後
「私、ぼっちじゃん...。
登校拒否しそう...」
そんなるるに、私と星莉ちゃんは声をそろえて
「1組に遊びに行くね」
と言った。
でも、とりあえず
3組には唯くんの名前はなかった。
──同じクラスじゃなくて良かった。