わたしの初カレ。
そしてクラスでの自己紹介が終わり
休み時間がきた。
私と、星莉ちゃんはさっそくるるの元へ向かった。
るるのいる、1組へ────
...。
1組の教室の前で、
唯くんとエリナちゃんが
イチャイチャしていた。
その姿に
星莉ちゃんが冷たい眼差しを向ける。
「望和ちゃん...
本当に
あんな最低男子と別れて良かったね」
「本当に良かった
別れて本当にスッキリしてる(笑)」
私は、
わざと唯くんに
聞こえるように言った。
だって
未練タラタラ女って思われたくない。
星莉ちゃんは、ちょっとピリピリしている
私の腕を引っ張ってるるのもとへ行った。
るるは、私達の顔を見ると
泣きついた。
「うわあああああーーーん!!!
このクラス地獄だよぉおおおおおお!!」
「あ〜」
私は、納得したかのようにそう言った。
「ねっ!!
私が嘆く意味わかるよねぇわかるよね!!
最悪だよ本当に!!!
なんで私が、エリカ達と同じクラスなの...
しかも!!!
金髪オトコはいるし、
エリカと仲がいいなつきもいるし!!
最悪すぎる!!!!」
「みっ、望和...
ちょっと声が大きいんじゃないかな」
その声に、
1組の人達が注目する。
でも、その中に
確かにあのエリカ、なつきと同じクラスは
嫌だよね〜
という声もある。
やっぱり嫌われているんだな
と思った。
『嫌われている』
という事をなんだか嬉しく思う自分がいて
私って、なんて悪魔だ...と思った。