わたしの初カレ。
そして、
ちょうど廊下でエリカとくっついている時に、
望和が通った。
その望和の友達からの冷たい視線を感じた。
こういう冷たい視線は慣れているのか
エリカはずっと俺にベタベタしてくる。
そして、気にしないようにしようと思った時
ある言葉が聞こえた。
「別れて本当にスッキリしてる」
これは、望和の声...。
分かっているはずなのに、ショックだった。
それに気づいたのか、
エリカが抱きついて言った。
「ねぇ唯〜、
元カノのことなんて気にしないで?
ねぇ...私だけを見てよぉ〜」
甘えてくる仕草が
今の俺にとっては、愛おしく思えてきた。
────過去は過去。今は今。