わたしの初カレ。

────そして、

アザラシくんスペシャルパフェがきた。


「おっ!美味しそう!!」


本当に美味しそうだ。


アザラシくんの目がコッチを見ていて...

何だか食べにくい。


アイスの上にのった、ゼリー状のものでできた
アザラシくんが『僕を食べないで』って言っているみたい。



とりあえず食べなきゃ溶けるよね!!


ちゃんと食べなきゃね。


「なんか、アザラシパフェのやつ...
美味しそーー!!いーなー」


「るる、ひと口いる?」


「いる!!ちょーだい!」


そう甘えてくる、
るるにカップルみたいな感じでパフェをあげる。



そんなカップルみたいなやり取りをしていると

本物のカップルが隣側のテーブルに座ってきた。




また嫌な予感。




るるが、隣側を見てまた表情を曇らせる。


「ねえ...また、あのカップルがいるよ」


そうコソコソ言ってきた。




あのカップルとは、エリカちゃんと唯くんの事だ。



なんで、こんな楽しい日に限って...。


と、エリカちゃんが私達の存在に気づいた。


エリカちゃんは、私が唯くんの元カノという事を知っているため見せつけてくる。


まあ、私が見せつけられているように感じているだけかもしれないけれど...。



唯くんは、私達に気づいているのだろうか...。


んー、

なんか心が読めない。



と、パフェを頼んだ2人は、


アーンをして食べさせあいっこをし始めた。



────私が、唯くんと付き合った時

こんなことしたことなかったのに...。





もう別れて関係のないはずなのに、

嫉妬してしまった。


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