君の視線の先は…

和也side

*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*:。∞。:*:.*.:**:.*.:*:。∞。:

和也side

*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*:。∞。:*:.*.:* *:.*.:*:。∞。

俺は最近和水と話していない

理由は、俺と和水が話している時に俺の友達が「お?和也〜俺は見たぞ〜」って言ってみたり、ニヤニヤしながら横を通ったりして和水に迷惑だと思ったから。
いや、俺の気持ちが和水にバレるのが怖かったからだ。

和水のことが好きだという気持ちが…


このことを和水に言えるわけがなくて、
去年まであんなに楽しみだった和水との会話を控えた。



ある日、南城に
「お前さ、よく和水と話してたよな?
もしかして……」

と言われた。

ここで、「そうだよ。好きだよ?」


と言いたいのを抑えて


「…もちろん友達としては好きだよ?でも、友達以上恋人未満の関係でいたいかな?」


と答えた。


もしここで南城に和水を好きってことがばれて南城がそのことを和水に言ったらと思うと会話を控えた意味がないと思ったからだ。


だからこそ思ってもないことを答えた。


いや、友達として好きなのは確かだ。


でも、恋愛感情もある。


俺はここで選択ミスをしたことに気がつかなかった。


南城が、俺の言った

「…もちろん友達としては好きだよ?でも、友達以上恋人未満の関係でいたいかな?」


と言ったことを和水に教えるなんて思ってもなかった…


俺は意気地なしだ


自分の気持ちすら伝えられなくて、気持ちがバレてもし避けられたらと思って怖がってた。


和水と話せなくなるのは嫌だ。
でも、気持ちを伝えてダメだった時に友達でさえいられなくなるのはもっと嫌だった。


だからこそ俺は和水から離れた。


今ある気持ちを忘れて和水を友達としてみるために……


俺の恋は、俺が、俺自身が壊した

< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop