君の視線の先は…

和水side

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和水side

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私は高校一年生の中頃から和也のことが好きだった。


話も考えも趣味も合う人なんて初めてだった。

優しくて、心配性で、人のこと優先で自分はいつも後回しな和也


私とどことこなく似てる和也は特別な存在だった。

放課後は、私にとってかけがえのない時間だった。


周りからからかわれても私は気にしなかった。だって……


和也のことが好きだから


でも、和也は迷惑してるかもしれない…


だからこそ私は“ごめんね”と“ありがとう”を和也に伝えた


“ごめんね”って言ったのは、周りからからかわれて迷惑かと思ったから

“ありがとう”と言ったのは、和也に出会って恋をすることができたから

でも、和也には、“ありがとう”の理由をいつも相談にのってくれるからと伝えた


和也は

「おれも気にしてない。それに、ありが
とうはこっちのセリフだよ。」


と言ってくれた。


でも、この日を境に私と和也は話さなくなっていった。


私がいった“ごめんね”と“ありがとう”は
余計な言葉だったのだろうか…

それとも、私と友達ではいたくないと思うようなことをいつの間にかしてしまってたんだろうか…

原因がわからないまま一年が過ぎ、私たちは2年生になった。




そして、ある日の放課後に私の片想いは終わった。


とても静かに終わった



和也に彼女ができた。


それも、和也の部活の後輩

和也は私に彼女ができたと一言も言わなかった。

ただ、南城と廊下で話しているところに和也は彼女と共に現れた。


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