タイム!
終わりの始まり
視界に広がる雲一つない青空。
ぼくは校舎の屋上にあるペントハウスの平屋根に大の字になり空をみつめている。
春の爽やかな少し肌寒い風が僕の鼻腔をくすぐった。
胸に期待を膨らませ登校するはずの高校生活も、僕からしてみたら憂鬱な日々の始まりにしかなく、初日から授業をサボっている。
全身がダルく指を動かすのもめんどくさい。
そんな状態の僕は吸い込まれそうなくらいの青空を見つめている両目の瞼が次第に重くなっていくのを感じ、力を抜き、ゆっくりと目を閉じた。
心地のいい風の音が僕の耳を通り抜ける。
僕の意識が段々と薄れてゆき、眠りに落ちかけていた。
「…ギィィ…ギィィ…ガチャ。」
突然、屋上に繋がる階段のペントハウスの錆びれた鉄のドアが開く音が聞こえた。
僕は瞬時に重くなっていた瞼を開き、ペントハウスの平屋根からうつ伏せになり、覗き込むように恐る恐る、校舎の屋上を見下ろした。
「……グス。ヒック。」
そこには肩を震わせ、泣いているであろう長髪の女の子の後ろ姿があった。
ぼくは校舎の屋上にあるペントハウスの平屋根に大の字になり空をみつめている。
春の爽やかな少し肌寒い風が僕の鼻腔をくすぐった。
胸に期待を膨らませ登校するはずの高校生活も、僕からしてみたら憂鬱な日々の始まりにしかなく、初日から授業をサボっている。
全身がダルく指を動かすのもめんどくさい。
そんな状態の僕は吸い込まれそうなくらいの青空を見つめている両目の瞼が次第に重くなっていくのを感じ、力を抜き、ゆっくりと目を閉じた。
心地のいい風の音が僕の耳を通り抜ける。
僕の意識が段々と薄れてゆき、眠りに落ちかけていた。
「…ギィィ…ギィィ…ガチャ。」
突然、屋上に繋がる階段のペントハウスの錆びれた鉄のドアが開く音が聞こえた。
僕は瞬時に重くなっていた瞼を開き、ペントハウスの平屋根からうつ伏せになり、覗き込むように恐る恐る、校舎の屋上を見下ろした。
「……グス。ヒック。」
そこには肩を震わせ、泣いているであろう長髪の女の子の後ろ姿があった。