秘密の花園×名なしの森
元々あたしは人付き合いがいい方ではなくて、むしろ苦手だった。現在進行形で。高校に入ってから、それははっきり表れだした。
高校時代、友達は居なかった。
教室であたしは、いつも独りだった。
クラスメイトはみんな、あたしのことを外見で判断した。プライドが高くて高飛車で――いつの間にかそんな性格付けがされていて、近寄りがたいと敬遠された。みんなにどう接したらいいかわからなくて、独りになることを選んで。
悪循環。
両親が起業したのは、ちょうどこの頃。小さな会社のたったひとつのカタログの中、あたしは再びモデルになった――。