秘密の花園×名なしの森

「あ、服……」

 うちの洗濯機は自動で乾燥までしてくれるやつだから、ちゃんと乾いてるだろうけど。

 あたしは脱衣所まで行き、ずいぶん前に止まっていた洗濯機から彼の服を取り出した。

(よかった、ちゃんと乾いてる)

「はい、洗濯できたから」
「あ、ありがとうございます」
「後ろ向いてるから、ぱぱっと着替えちゃって」

 彼に背を向けて、念のために目を瞑る。そして、着替えが終わるのを待った。

「あっ、あの!」

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