秘密の花園×名なしの森
押してしまった。
送信完了の文字が虚しい。
あんなそっけない文章でよかったのかと、少し後悔。
さっき以上にじっとしていられなくて、勝手に手足が動く。床に座り込んだまま膝を抱いていても動いてしまう足先。指先はピアノを弾くみたいにばらばらに動く。本当に、あたしってば落ち着きのない子どもみたい。
ヴー、ヴー ――……
再び、ケータイが震えた。折りたたまないまま、受信完了の文字がディスプレイに光っている。
あたしはさっき以上にテンパりながら、メールを開いた。