秘密の花園×名なしの森

 ガラリと引き戸が開き、真っ先に飛び込んできたのは白い塊――もとい、タオルの山だった。

 さっきの声の主らしいその女性は、からんころん、と、小気味よい音を伴って駆け寄る。

「大丈夫じゃないですよね……ごめんなさい」

 彼女はそう言いながら、タオルを手渡してくれた。

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