記憶は私に愛をくれない。
プロローグ -ハナレバナレ-
陸とはいつも一緒。
どこに行くにも何をするにも必ず隣に陸はいた。
私の住むマンション。隣は陸の部屋。
だからいつも陸のところに遊びに行っていた。
陸も暇があると私のところへ来ていた。
そんなふうに、毎日を過ごしていたし、
これからもそうして生きていく…
はずだった。
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