記憶は私に愛をくれない。
「ぇ、、、」
「陸のこと好きなのはわかってる、でも、俺のこと見て欲しい。俺ならずっと美初の傍にいてやれるよ。お願いします」
深く、深く頭を下げた海星。
でも、私は………、
「私、陸がいいの。ごめん。陸に、過去の自分を見るなって言われた。そんなつもりなかった。でも、陸はそう言ったの。私は今の陸が本当に好き。恋をし直したの。だから、海星には答えてあげられない。」
ゆっくりと頭を上げる海星。
「だよな、お前には昔から陸しかいないんだもんな。でももし、何かあって寂しいなら、おれんとこ来いよ?」
海星………。
「あ、あり、がと。。」
「なんで美初が泣くんだよー、泣きたいのふつー俺じゃね??」