記憶は私に愛をくれない。
「え、っとーー、、2組だ。」



下駄箱のところで名前を確認する。



久代――。


あれ、同じクラス……。


2組と書かれた紙には『久代』と書かれた苗字があった。



久代陸。


淡い期待を抱きながら教室への長い道のりをたどった。
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